ビジネスとは、人に価値を与えること。

価値と価値の交換がビジネスであって、
その提供した価値に応じたお金を貰う。

ところでこの「価値」ってなんだろう。

人は生きてる限り、拠り所を求め続ける生き物。

その「精神的な拠り所」を与えること・提供することが

価値の提供なんだ。

携帯電話のサービスもそう。

オシャレなレストランだって
医者や弁護士の専門サービスだって

どれもその物質やサービスそのものに価値があるわけじゃなく、

そこから得られる安心感、

そこに寄りかかってると安全で、楽で、

そういう心地良い感覚を与えているからこそ、

そこに価値がある。

言い換えれば、人に依存場所を提供しているんだ。

だけど人に依存させるには
もともとその人が依存していたモノ、場所から
脱却させる必要がある。

新しい魅力ある依存場所をお客に伝え提供して、

お客が古い依存場所から新しい依存場所に移動したとき

人に価値を提供でき、ビジネスが成立するんだ。

だから、お金を稼ぐ、人に貢献したいと思うなら、
新しい依存対象を示さなければならない。

もしそのお客に継続してずっと価値を提供したいなら、
そのお客に喜んで何度もリピートして欲しいなら、

常に新しい依存対象を示してやるんだ。

ずっと同じものにしがみつかせてはならない。

そのためにも価値を与える僕たちは
常に進化する必要がある。

進化とは、同じような拠り所にしがみつかないこと。

新しい世界、価値観を発見し、
まずは僕たちがそれに寄りかかり、しがみつき、依存し、

その世界を人に示す。

人にそれを示している間にも、
さらに新しい世界を僕たちは探し続ける。

自分のフィルターを強化し続ける。

そしてさらに新しい拠り所、依存対象を見つけ、
人に示し、与える。

大事なことは、ひとつの考えや世界に踏みとどまらないこと。

お客に踏みとどまらせないこと。

そうすれば、お客に継続して価値を与えることができ、

僕たちはそのお客にとっての道案内人になれる。

それはビジネスの成功。

お客は商品やサービスそのものに依存しなくなる。

そう、僕たちに依存する。

そのとき僕たちは経済的自由を手に入れることができる。

非常識で魅力的な道案内になれるように

僕たちは常に新しい価値観を柔軟にとりいれていこう。

依存から脱却し続けていこう。

この世の中には

最高の瞬間も、ありえない苦しみも、
出逢いも、つらい別れも、

腹を抱えて笑うことも、泣き続けてボロボロになることも、
楽しくて没頭することも、飽きて投げ捨てることも、

何度も何度も悩んでも、いつもいつも繰り返される。

だから、僕たちはこんな矛盾だらけの世の中に”拠り所”を求めるんだ。

何かにしがみついて、

それを生きがいだとか、正しいことだと信じて

仕事、家族、恋人、社会のルール、
そういうモノ・ヒト・社会に拠り所を求めて

しがみつく

だって、矛盾だらけの世の中で、

何が本当に正しいのかわからないなら
何かにしがみついていた方が楽だからね。

そう、それが依存心。

依存の心は、
自分が助かりたい、楽でありたいと願う気持ちから生まれる。

それは悪いものとは言えないかもしれない。

でもそれが長く続くと、その依存の対象から抜け出せなくなる。

ずっとずっと、抜け出せなくなる。

自分が本当にやりたいこと、なりたい自分が頭をよぎっても、

一度依存したものが、それを拒絶する。

その依存心が、無意識に自分の自由を奪う。

本当に今なりたいと思う自分の気持ちを、全力で引き留める。

だから、何か拠り所を見つけたとしても、そこに長居してはいけない。

長くそれに頼ってはいけない。

次の自分のステージにいつでも自由に向かえるように

依存心とはいつでも決別できる付き合いをしなければいけない。

それは自分のため。

自分自身の”自由”のため。

そして、本当の心の拠り所は自分自身の中に求めること、

それが依存から抜け出す唯一の方法。

頼るべきは自分自身。心の拠り所は自分の中にしかないんだ。